同居を始めてから、覚悟していた以上に難しかったのが「嫁姑問題」でした。日々の些細な生活習慣の違いのほうが、じわじわと気持ちを削っていく感覚がありました。
料理の味付けや掃除の仕方、物の置き場所など、長年その家を守ってきた義母のやり方と、私のやり方は当然違います。悪気なく口を出されるだけで、自分のやり方を否定されたように感じてしまう日もありました。逆に、私が義母のやり方に口を出してしまい、気まずい空気になったこともあります。
だけど一緒に旅行に行ったり食事に行ったりと悪いことばかりではありませんでした。
当初は私一人で抱え込み、夫に愚痴をこぼすことも増えていました。しかし夫が「間に入って聞き役になる」「気になることは自分から義母に伝える」という形で緩衝役を担ってくれ義母と私が直接ぶつかる場面は減りましたが義母VS息子の戦いが始まりました。
嫁姑問題は「性格の相性」だけの問題だけでなく急に攻撃的になった変化の理由を理解できていなかったのも理由の一つだと思います。今までは紅葉でも見に行こうかと誘えば喜んでついてきてくれました。またケーキ買ってきたよ、コーヒーでも入れるね。というと「ありがとう」と言っていた義母。それがすこしずつ攻撃的になりはじめました。「わたしは珈琲は嫌い。」とか「お茶を飲むと眠れなくなるんだよ」とかまたある日はゴッホの絵画展をやっているから見に行き夜ご飯でも食べようと誘うと「私は昔たくさん見たからもういい」などと否定的になり始めました。
今振り返ると 新しい場所での知り合いのいないところでの生活に疲れていたのかもしれません。「義父の死をきっかけに始まった同居という状況が生んだ摩擦」として捉え直しましたが私も人間なので感情のコントロールが正直大変です。完全に分かり合えたわけではありませんが、お互いに歩み寄れる部分を少しずつ探しながら過ごしています。

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