同居生活にも少しずつ慣れてきた頃、その日は突然やってきました。
義母と夫と私の三人で食事をしながら話をしていると目の前の義母が急にいすから滑り落ち意識がもうろうとしていました。すぐに救急車を呼びました。
病院につくまでの時間が、ひどく長く感じられたのを覚えています。「もし手遅れだったら」「意識が戻らなかったら」と、悪い想像ばかりが頭をよぎりました。幸い命に別状はなく、処置と入院で一命を取り留めましたが、しばらくは予断を許さない状態が続きました。結果は脳出血。脳内の血液が流れでるまで入院することになりました。そして86歳という高齢ですが回復は順調でした。約1か月後、回復期になるのでリハビリ病院へ移動することになりました。退院後、義母には後遺症として、以前のように一人で身の回りのことをこなすのが難しい部分が残りました。それまでは「同居して家族で支えれば何とかなる」と考えていた私たちでしたが、この入院をきっかけに、医療的なケアやリハビリを含めた専門的な支援が必要な段階に入ったのだと痛感しました。
この日を境に、私たち夫婦の中で「施設入居」という選択肢が現実味を帯びていきました。次回の記事でお伝えする施設入居の決断は、この入院がひとつの大きな転機になっています。

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